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花王、マスクの着用による肌への影響の本質を調査

花王株式会社(東京都中央区/代表取締役社長執行役員:長谷部佳宏)は10月18日、マスクの着用による肌への影響の本質を明らかにするために実施した、マスクをした冬の肌に関する調査の結果を発表した。

調査はまず、マスク着用時とマスクを外したときの温湿度の差を計測した。その結果、マスクを外すと、短い時間で温湿度の大きな差(8~15℃、33~50%)が生じていることが確認できた(図1)。

図1

つまり、冬のマスク着用による、長時間の高い温湿度の維持と温湿度の急な変化が、肌にとって大きな負担になると考えれた。

続いてマスクの内側と外側の肌を比較し、マスク着用による肌への影響をとらえた。その結果、マスクに覆われている肌は、水分蒸散量が高く(バリア機能が低い状態)(図2)、角層細胞面積が小さい(ターンオーバーが早まった状態)ことが判明した。さらに、敏感肌指標※1の値が高く、マスクの内側の肌は刺激を受けやすい状態になっていることがわかった。

図2,3,4

加えて、マスクの内側と外側の肌の表面の皮脂について調べたところ、分泌量に差はなかったものの、マスクの内側の肌の皮脂は遊離脂肪酸の比率が高いことも明らかになった(図3)。

これは遊離脂肪酸は肌に刺激を与える物質のため、マスクによるこすれ(図4)と共に、マスクの内側の肌をさらに悪化させる一因になっていると考えられた。

また、コロナ禍前後の冬の肌を見比べると、マスク着用が必要になってからは、小じわ、赤み、皮めくれが生じ、肌の見た目が悪くなっていたことが確認された※2。

なお、今回の研究知見は、第86回SCCJ(日本化粧品技術者会)研究討論会(2021年7月15日)にて発表された。

※1:IL-1ra/IL-1α比により評価

※2:2021年1月~2月(n=23, 平均39歳)と2017年1月(n=10, 平均40歳)との比較

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