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フェアリーリング抽出物が皮膚の活性に影響の可能性 美容皮膚科学会で発表

化粧品原料フラーレンを製造販売する、ビタミンC60バイオリサーチ株式会社(東京都中央区/代表取締役社長:林 源太郎)は8月19日、「第39回日本美容皮膚科学会総会・学術大会」(7月31日~8月1日:京都国際会館)において、同社が実用化に向けて開発を進めている新規化粧品原料でフェアリー化合物※と呼ばれる2-aza-8-oxohypoxanthine (AOH)の有効性および安全性評価研究結果に関する発表について、優秀演題賞を受賞したと発表した。

※公園やゴルフ場の芝草がリング状に繁茂したり、芝草の成長が抑制されたりした後、そこにキノコが生える現象がある(写真1)。これをフェアリーリングと呼び、そこから芝の成長に影響するフェアリー化合物が抽出された。

写真1

同社は、フェアリー化合物の「2-アザヒポキサンチン(AHX)」「イミダゾール-4-カルボキシアミド(ICA)」「2-アザ-8-オキソヒポキサンチン(AOH)」を研究対象に選択。予備検討の結果、AOHに着目して研究を進めてきた。

研究では、ヒトの細胞にAOHを添加したところ、AOHが、表皮細胞を活性化することが分かった。そのため、DNAマイクロアレイ解析を行うことにより、AOHの皮膚に対する有効性を検証した。

その結果、AOHは皮膚バリア機能を強化・改善する可能性が高いことが判明した。ヒト効果効能試験(臨床試験)を実施したところ、0.1%AOHを8週間塗布することにより、角層水分量が増加。

さらに、皮膚からの水分蒸散量を示す指標であるTEWLが統計学的有意に減少することが明らかになった(図1)。この臨床試験の結果から、DNAマイクロアレイの結果を裏付ける証拠が得られた。

また、安全性についてはOECD(経済協力開発機構)テストガイドラインに準拠したin vitro安全性試験及びヒト試験を行うことにより、AOHの安全性を検証した。

以上の結果から同社は、AOHが皮膚バリア機能に働きかけることで、皮膚の恒常性を保つために有望なスキンケア成分として、効果と安全性の高い機能性化粧品原料になると考えている。

また、AOHを化粧品原料とした製品の販売も近いうちに行う予定だ。

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