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苦難の1年に蓄えた糧を生かし今こそ大きな飛躍に向けた行動を

株式会社ハイサイド
代表取締役会長兼CEO 高瀬 武英

【Profile】早稲田大学・大学院卒業。ハーバード大学・MBA OPMコース取得。メリルリンチ証券・投資銀行部配属によりニューヨーク支店勤務を経験。8年間、大手投資銀行M&A案件に多数携わる。UBS証券・M&Aチームディレクターを経て、2003年株式会社ハイサイド・コーポレーション(現:ハイサイド)を設立。

日本国内にいたからこそ果たせた「原点回帰」

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、昨年の3月・4月の経営状況はさすがに落ち込みはしたものの、サロン様のご尽力とご理解のおかげで、順調に成長することができました。実は、弊社運営のクリニックにおいて、対前年比の売り上げは上回っています。これは、外出自粛によりメイクをする機会が減り自分の素肌への意識が高まった方や、在宅勤務によって自分の時間を確保しやすくなった方の増加が起因していると思われます。

また、外出が減ったことで、ファッションやメイクではなく、リラクゼーションや美容といった「自分の基礎」となる部分のケアに投資する方も増えているようです。美容・エステティック業界は、そのような方々に支えられて、意外にもよい結果が残せた1年だったといえるでしょう。

ここ数年、私は海外展開を見据え国外にいることが多かったのですが、昨年はコロナ禍により、日本国内にとどまることを余儀なくされました。その状況で私が行なったことは、「原点に帰る」ということです。今まで築いてきたものを一から見直すために、新成分の開発をはじめ、マーケティングや販売戦略・ルートの強化に注力しました。昨年6月には「バイオサイエンス」に特化した商品づくりを目指し、新会社を設立。バイオテクノロジー全般へと研究の枠を広げ、より確かなクリニカルアプローチとともに、多様化する肌悩みにさらに深くお応えするべく、ソリューション型の化粧品ブランドとして成分開発から始めています。

また、新商品としては、『ウォブスタイル化粧品』から毛あなケアに特化した美容液も発売。『リバイブローズ化粧品』からは、素肌をきれいに見せるトーンアップタイプでブルーライトからも肌を守る高機能UVを発売しました。これまではシミ・しわやリフトケアに関するものが多かったので、新商品の仲間入りによって、お客様が持つ悩みへの貢献がより深くできるようになったと思っています。

もともと自由な社風の弊社は、コロナ禍だからといってこれまでのスタイルからの大きな変化はありませんでしたが、リモートワークやオンライン会議の積極的な導入、希望者への抗体検査実施などの対応は適宜行なっています。対面からオンラインになった営業面では、実際に商品をお試しいただきながらの説明ができないといった場面に歯がゆさを感じましたが、サンプルに、より詳しい商品資料を付けてお送りするなどし、商品を理解・納得いただいたうえで購入いただけるよう努めました。

3つの新たな展開でさらなる発展を目指す

今年の展望としては主に3つ。まずは、制限されることが多かった展示会への積極的な出展です。2つ目は、「ヘアサロン」という新たな販路を切り拓いていくことです。弊社はメラニンの研究などに注力している美白ケアに強いメーカー。その特長を生かし、現在白髪に着目したカラーシャンプーとコンディショナー、ヘアエッセンスの開発を進めており、今年中を目途に販売する予定です。3つ目は、既存ブランド『ウォブスタイル』のリブランディングです。販売を開始してから10年以上が経過した同ブランドは、新しい生活様式が日常となるであろうこれからの時代を見据え、さらなるバージョンアップを行ないます。

昨年は誰もがコロナ禍という苦難を耐え抜いた1年だったと思いますが、弊社ではこれを苦難と嘆くことなく前へと進むための準備をしっかりしてきました。今年は、忍耐の1年に努力したことを糧に、改めて皆様への美の提供を実現に向けて行動する年にするつもりです。

~COMPANY DATA~
株式会社ハイサイド

2003年設立。2007年、美容クリニック開発・監修のサロン専売化粧品ブランド『ウォブスタイル』を立ち上げる。スキンケアシリーズ『アンプルール』の開発ラボとして培ってきた経験と実績を生かし、クリニックレベルの効果・実感を目指して化粧品を開発。2018年には、女性ホルモンの波に着目したブランド「リバイブローズ」を発表。2021年、サロンスペースを併設した旗艦店を銀座に出店予定。


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