エステ業界を知る。経営する。参入する。エステティックをビジネスとして捉えるビジネス向けメディア

日々の経営を着実に行ないながら世界をよりよくする新たな取り組みも

株式会社ピュアリー
代表取締役 志田 伊織

【Profile】化粧品メーカー、エステティックサロン、ヨガスタジオを経営。環境問題への関心の深さが開発のきっかけとなった化粧品シリーズ『ピュールビオ』は、「オーガニック×結果」で国内外で好評を博す商品となる。美容業界を盛り上げるべく『エステティックグランプリ』の立ち上げに尽力し、運営する法人の初代理事長を務めた。

サロンの不調を新商品とOEM化粧品の販売でカバー

昨年は、新型コロナウイルス感染症拡大により、展示会が中止になったりエステティックサロンが一時休業したりと、美容業界に携わる多くの方々にとってこれまでとは大きく異なる1年だったと思います。弊社でも運営しているサロンは時短営業や休業したため、当然のことながら売り上げは減少。昨年の今頃には予想だにしなかった展開に悩まされました。

一方で物販やOEM事業は好調。コロナ禍で急きょ開発・販売した『ジュ・エ・ノチェ』は除菌系商品が品薄になった状況下で発売したことで、お客様から大変感謝されましたし、一昨年にリリースした美容液『ピュールビオ EP』は、結果が出る美容液との評価とホームケア需要の高まりで多くの注文が入り、減少した店舗の売り上げを補填できました。さらに、大手通販会社に提供しているOEM商品が、昨今の通販ブームという追い風のおかげで例年以上の受注があり、トータルとして大きく落ち込むことなく1年を乗り切れたというわけです。

コロナ禍でのサロン営業は、時短や間隔を空けての施術時間の設定など、来客数の増加を望むのは難しい状況です。そのようななかで必要となる商品は、短時間の施術でも確かな効果が期待でき、高単価なサロンメニューの構築に貢献可能なもの。そういった意味でも、昨年のBWJ大阪が初披露となったシミケア機器の『オセロ』と冷凍生プラセンタを配合した『ピュールビオ フローズンエッセンス』は、その要求に十分こたえられる商品であると確信しています。

商品の拡販と社会貢献の取り組みに注力する1年に

今、コロナ禍における売り上げ回復施策として、ECサイト制作や動画配信などに手をつけなければと焦ったり、立ち上げたもののうまくいかなかったりと悩んでいる経営者の方が多いのではないでしょうか。このような状況下ですから、何らかの対策に動くのは素晴らしいことですが、どちらも片手間では、売り上げや、広告効果が出せるとは思えません。「本当に自社でやり切れるのか?」「少ない投資でできるから」ではなく「今何をするべきか?」の視点で慎重に考える方がよいのではないでしょうか。

今後はECサイトで利益を出してきた弊社のノウハウを取引先サロン様に提供していくつもりです。また、休業補償や持続化給付金といった国の支援制度の利用についての理解をしっかり深め、積極的な利用を検討するのもよいと思います。実際、弊社もサロンの休業に併せて支援制度を活用したことで経営的にはかなり助かりました。

今年弊社が取り組むものとしては、まず薬用UVクリームの発売が挙げられます。そして、開発中であるクレンジングもラインナップに加えられたらと思っています。弊社の商品は国内に加え、中国のお客様からも高い評価を受けており、売り上げが見込める販路のひとつです。対中国の売り上げは昨年前半は落ち込んだものの、後半は回復基調が見られ、今年はさらなる復調が望めるでしょうから、昨年発売した商品と併せて売り上げ増大に注力するつもりです。

さらに、海外で新たな原料の開発・製造への取り組みが本格的に始動します。こちらは、いわゆる貧困エリアにおいて雇用の創出と産業の確立をさせることで、そこに暮らす人々が安定的な生活と教育が受けられる環境づくりに寄与する取り組みです。現地の政府とやり取りも必要になるプロジェクトですから、そのやりがいに心を躍らせるとともに身の引き締まる想いです。日々のやるべきことから世界の将来を見据えたやりがい、どちらもしっかり対応する1年にしたいと思っています。

~COMPANY DATA~
株式会社ピュアリー

1998年設立。山梨県内で、地域に愛されるエステティックサロン「ピュアリー」を経営するほか、化粧品や香水、栄養補助食品の製造・通販など、女性の美と健康を総合的にサポートする事業を手がける。ほかにも、コンサルティング業やデジタルコンテンツ制作を展開するなど日々事業を拡大。2021年からは持続可能な社会づくりを意識した新たな取り組みを海外で始動させる。

次の記事を読む