エステ業界を知る。経営する。参入する。エステティックをビジネスとして捉えるビジネス向けメディア

コロナ禍の影響に屈しない積極的な事業展開で美容業界の発展に寄与

株式会社ドクターセレクト
代表取締役 楢崎 浩也

【Profile】学生時代の留学経験によってグローバルでリベラルな価値観を醸成。2003年に株式会社セレクトビューティーを設立し、代表取締役に就任。以降、多角的にブランド展開するとともに、積極的に海外進出を図り、事業を拡大。現在は株式会社セレクトホールディングスCEOとしてグループ企業全体の業務を統括する。

コロナ禍でより強固となったサロン様とのパートナーシップ

昨年の緊急事態宣言発令時には、取引先である国内のエステティックサロン様から注文のあった商品を、弊社から直接エンドユーザー様に送付するという直送サービスを急きょ設定し、サロン様の負担軽減を図るという施策を取りました。さらに、エンドユーザー様が施術を受けられなくなり、ホームケアのニーズが増大したことに合わせて「おこもり美容」をテーマに、オリジナルの美白セットなどのパッケージを割引特典付きでご用意。これが大きな反響を呼び、サロン様の売り上げの確保に 寄与することができました。

このことで、サロン様からは多くの感謝の意をいただき、お役に立てたことを非常にうれしく思っています。また、サロン様とは、パートナーシップがより強固になり、負の要素が多いコロナ禍における大きな収穫といってよいでしょう。

また弊社は、2018年度より中国での事業展開として、中国江蘇省常州市へ直営サロン「椿軒美学」、またフランチャイズ、卸事業を行なっておりますが、中国における新型コロナウイルスの感染拡大の影響を免れることはできませんでした。都市封鎖措置の対象拡大とともに、責任者として中国へ派遣していた日本の社員を帰国させ、店舗は一定期間休業することに。けれども、中国の感染防止対策は検査や隔離、休業命令などが日本より効力を発揮するので、早期にウイルスの抑え込みに成功し、店舗も比較的早く再開できました。

再開当初は客足が鈍かったものの、下半期にはコロナ禍以前の売り上げに戻り、以降安定しています。また、ベトナムやフィリピンのサロンも一時的に厳しい状況に陥りましたが、こちらも徐々に回復し、現在の客足はむしろ増加傾向にあります。昨年中は、海外渡航に制限がかかっていたことから、海外の直営店への指示やサポートもすべてリモートで行なわざるを得ない状況でしたが、意思の疎通も問題なくでき、幸いにも現場に混乱は起きませんでした。

ニーズの変化を素早く捉え積極的に新事業を展開

昨年はコロナ禍の状況の中、7月末には「セレクトイノベーション」というテナントのリノベーションを行なう新規事業を立ち上げました。こちらはサロン様が抱える課題に着想を得たもので、既存店舗のリフォームや新規開店時に、デザイン設計から設備・装飾の工事まで、内装全般のリノベーションを、低価格で行なうことができます。

さらに今年は、弊社がかねてから目指している「日本の美容全般を牽引する美の総合商社」としての地位を確立すべく、2つの新規事業を展開していく予定です。その一つがアートメイク事業。その第一歩として、まず一般社団法人国際医療美容アートメイク協会(IMAA)を設立しました。

アートメイクは日本では看護師免許がないと行なうことができない技術。この協会では、看護師有資格者を対象にアートメイクの技術を教授し、資格取得をサポートするとともに、有資格者の人材紹介、また医療法人に対してその取り扱いを提案、所属看護師に技術を教授するといったスクール事業を行ないます。現在は、所属の看護師へのアートメイクの技術を教育中で、技術の習得後は認定講師としてスクール事業で活躍してもらうつもりです。もう一つが審美歯科事業。弊社提携の「椿クリニック」において、新たな診察科目と追加し、展開していきま
す。

具体的なメニューとしては、歯列矯正やホワイトニングなどをご用意する予定です。 今後も、新たな事業展開や商材の開発、人材育成を進め、ニーズの変化に素早く対応できるよう、企業力を高めていきたいと思います。

~COMPANY DATA~
株式会社ドクターセレクト

創業以来、自社での製品開発にこだわり、「すべての評価はお客様の声である」という信念のもと、ハイクオリティな製品と綿密なサービスを追及する卸売企業。2019年には福岡、名古屋に新たに支社を立ち上げ、4大都市すべてに拠点を創出。中国や東南アジアへの進出というグローバルな事業展開に併せて、国内の既存顧客とのパートナーシップをより強固なものにしつつ、新たなブランド展開を図っている。

次の記事を読む