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コロナを好機と捉える前向きな思考で自社も業界全体も明るくしたい

株式会社アヴァンセ
代表取締役 小林 光子

【Profile】美容の仕事に携わって40年以上。国内大手化粧品メーカーでの実績が評価され外資系化粧品メーカーからヘッドハントされた経歴をもつ。さまざまな美容法、化粧品を試した末にたどり着いた「美しさは健康から始まる」というポリシーを胸に、AEAやエステティックグランプリの活動にも注力する。

会社の特長を最大限生かし人材教育や商品開発に邁進

弊社はメーカー事業とともに直営サロンも運営しているため、昨年のコロナ禍ではやはりサロン営業について対応に追われました。店舗は早い段階でクローズを決断し1カ月半の間休業することになりました。その間に、内部戦略の見直しをとスタッフ教育の仕組みを考えていたところ、日頃から弊社が人材育成に力を入れていることを知っている企業様やサロン様から育成指導の依頼が殺到し、直営サロンだけでなく他社サロン様の育成指導やコンサルティングにも奔走することになりました。ただ、多くの現場を見直す機会に携われたことで、結果的に自社の教育体制にも手ごたえを感じることができたと感じています。

直営サロンのほうでは、休業中もホームケアとサロンケアの大切さをお伝えする手書きのニュースレターを月2部発行したり、「どうしても施術を受けたい!」というお客様には、車で送迎をし万全な感染対策のもと対応したりと、できる限りのことをやってきました。「お客様のために自分たちは何ができるか?」をスタッフ一人ひとりが考えて実行してきたことで、会社の存続も危ぶまれることなくここまでやってこれたのだと思います。

また、昨年は医薬部外品の美白ゲル2種類を新たにリリース。それとともに、このコロナ禍でもサロンの売り上げが担保されるよう、「施術で結果を出し、対面で商材を売る」というセット売りの仕組みを確立し、物販力を上げるために必要な知識向上のための、シミや肝斑ができるメカニズムなどをしっかりと教育。弊社サロンをロールモデルとして、導入サロン様にもこのセット売りの方法を広げていき、エンドユーザー様の肌悩みをダイレクトに解決することに役立てていただいています。

コロナを前向きな機会に捉え、新たな事業を展開

常日頃している市場調査や顧客の分析に加えて、今後の動向を踏まえて全スタッフと話し合いながら、サロン運営や事業の方向性を決めていきました。ひとつは、弊社の直営サロンを総合美容サロンに戻すということです。もとはそういった展開をしていたのですが、近年はターゲットを絞って専門性を高めた形で運営しておりました。しかし、コロナを機にエンドユーザー様はより信頼や安心・安全をサロンに求めるように。本当に信頼して心を落ち着けられるサロンで、美容に関するすべてをまかなえたほうがお客様にとってプラスになると考え、このような方向性にいたりました。

もうひとつは、メンズエステの展開です。私自身のメンズ化粧品への興味と、市場調査をした際に、半径10㎞圏内のメンズサロンが少なかったこともきっかけとなりました。今年は特にこちらの事業に注力し、サロンのFC化やメンズ・ユニセックスタイプの化粧品開発にも取り組む予定です。

コロナ禍の衝撃は計り知れないものでしたが、逆にエステティック業界にとっては“光”が見えたのではないかと私は思っています。昨今では、パーソナルジムは関わる相手の素性が知れて、密でもないという面で人気が出ていますよね。エステティックはもともとがパーソナルな空間で行なわれるものですので、よりオーダーメイドな施術やカウンセリング力と提案力でお客様に幸せを提供できる業界だと確信しています。「本物」であり、お客様に必要とされる企業が残っていく世の中において、今こそエステティックの素晴らしい特徴を世に広め、業界に貢献していきたいですね。

~COMPANY DATA~
株式会社アヴァンセ

1996年4月設立。メーカー・ディーラー業を行ないながら、愛知、三重の東海地区でフェイシャルからボディまでのトータルビューティを提供するサロン「ピー・ブリエ」を3店舗展開する。経勤続年数が20年以上のスタッフも多く、子育てをしながらの活躍の場も提供。サロンコンサルティングやカウンセリングの講習など幅広いニーズに対応する体制を持つ。「当たり前のことを当たり前にする、ただし本気で!!」がポリシー。

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