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どんな時代においても大切なのは「人」新しい商機と可能性は現場から生まれる

株式会社シンビシン
代表取締役社長 宇多 淳

【Profile】大阪芸術大学・放送学科卒業。TV制作現場の美術制作部に所属した後、美容業界へ向けた顧客管理システムの営業リーダーを務める。その後2008年に立ち上げた美容商社を基盤として、2013年に株式会社シンビシンを設立。グローバルなネットワークを生かし、日本の美容市場に新風を吹き込むべく活躍中。

美容市場の変化を予測し人のために動き続けた1年

どうすれば弊社が取引先サロン様のお役に立てるのか、昨年はそればかりを考えていた1年でした。美容業界においても行く末を不安視する声が多くあった4月頃、私がまずスタッフに伝えたのは、物流会社が休めば困るお客様が大勢いる、ということです。

弊社は商社として多角的に事業を展開しているので、時代や市場の変化に合わせて臨機応変に商材を切り替えられる。フットワークの軽さと機動力がわれわれの武器なのだと。ですから、これまで扱ってこなかった消耗品ビジネスにも取り組み、マスク不足でお困りのサロン様がいれば利益度外視でお届けしました。そうやってとにかく動き続けることで売り上げも積み上がり、スタッフの士気も高まっていきました。

サロン様のところへ出向けないからこそできることがあるはずだと、商品情報の発信手段も模索。SNSで毎日配信している1分プレゼン動画も、このような状況下で生まれた取り組みのひとつです。“#シンビシンからやってみよう”をキーワードに、スタッフが交代で商品愛を熱く語っています。

現在投稿数1万製品を目指し継続中ですが、この動画配信の効果で昨春は脱毛機器などの高額商品が売れました。コロナ禍で誰もが自分自身と向き合う時間ができたことも、美容商材や健康商材などの物販が好調な理由であると感じています。

また、弊社の取引先サロン様へエンドユーザー様を誘導したい、エンドユーザー様の生の声を聞きたいという想いから、マンパワーを生かして始めた施策もあります。情報発信力のある方にていねいにコミュニケーションを取り、その方とつながる一人ひとりにアプローチできる仕組み。つまり、トップダウンではなく、エンドユーザー様に直接訴求することで展開するボトムアップ戦略の構築です。この施策によって、『オクエ』というセルフエステ美顔器がヒットし、10日間ほどで前月比13倍以上の売り上げをなすという実績を上げました。人の力はすごい、コツコツと真面目に積み重ねていけば確実に成果は出るのだと改めて実感した瞬間でした。

このように時代の流れと市場の変化を読み、ていねいかつ素早いプロモーションをかけたことで、昨年の弊社のトータルの売り上げは11月頭の時点で前年比108%でした。コロナだからと特別な指示をスタッフに出さずとも、日々必要なことをブラッシュアップし適切にお客様に届けることで結果はついてくるもの。あとは、「何とかなる、次」という前向きな気持ちがあれば十分ではないかと思います。

お客様とシナジーを起こす新しい商材を日本の市場へ

私が仕事をする上で大切にしているのは、人と人のつながりです。私自身がサロン様へ出向き、コミュニケーションを取るなかで、新しい可能性に出合うことも多いからです例えば何気ない会話の中で、日本未発売のよい商品があるという噂を聞く。それが私のアンテナに触れれば、ネットワークを駆使して世界中を調べ、販路を開拓します。さらにメーカー様の分身となって動き、われわれの情報網や人材をご提供しながら、その商品をヒットに導く仕組みを構築するのです。そうやって取引先様とシナジー効果を生み出せるような新商材を発掘し、今後も日本の市場へ投入していきたいと思います。

また弊社はメーカー事業も展開しているので、これまでにない美容商材をみずからつくり出すことにも力を入れていきます。貼るコスメ『パッチMD』や枝毛カッター『スプリットエンダープロ2』のように、話題になる商品を発信し続け、業界全体を盛り上げたいと考えています。

~COMPANY DATA~
株式会社シンビシン

“新しい・進化する・真の美容”をコンセプトに幅広く展開する美容商材メーカー、美容商社。メーカーとして発信した『パッチMD』『スリマスール』ほか8ブランドは、どれも好評。また『デンキバリブラシ』『ミニキュア』をはじめ、商社として扱う商材は一万点を超える。取引先様の分身となり、正確な商品情報をコミュニケーションで届けることを信条としながら、日本の市場にない新商材の発掘にも力を注ぐ。

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